胡散臭い広告

JTとは日本たばこ産業のことであるが、あなたが気付けばマナーが変わる。の広告でおなじみである。これをただ単に見ただけだと、ああJTとはなんと素晴らしい企業なのだろうという印象を受ける。JTがJapan Tabaco なんたらの略だとは想像できないからである。
しかしやっていることは、マッチポンプ(自作自演)と変わらない。
JTがたばこを売らなければ、喫煙マナーなどいらなくなるからである。私たちは依存性の高いたばこを売っているクソなことを隠して、クリーンなイメージで勝負している胡散臭いCMである。

アフリカの子供の写真を使った寄付の広告も同様である。必ず悲しい顔の写真をとっている。写真を撮るときに悲しい顔をしろといっているのだろう。子供が46時中悲しい顔をするわけがない。もちろんこれは、良心に訴えかける効果を狙っているのであるが、そもそもアフリカの子どもを救うには、金ではなくて、教育である。貧しいのに、何人も子どもをつくってしまってしまうことに問題がある。現在いる子どもはもちろん助けなくてはいけないが、根本的解決を目指すなら、衣料品や金よりも、教室と教員と給食を提供するべきで、寄付金からマージンを抜いている疑いのあるなんとか募金はとても胡散臭い。

世に、いわゆるマッチ・ポンプ方式といわれるものがあります。右手のマッチで、公共料金を上げて、もって物価値上げに火をつけながら、左手のポンプでは、物価値上げを抑制するがごとき矛盾したゼスチュアを示すのをいうのでございましょう。—松居誠