北が小型戦略核兵器の製造を開始

北朝鮮が小型戦略核の生産を開始した。

一般的なICBM(大陸間弾道ミサイル)は秒速約7.9㎞、先日、日本海のEEZに落ちた弾道ミサイルは45分間飛翔した(ソース)というから、同級のミサイルが直線移動すると7.9*45*60 =21330kmの射程があるということになる。平壌からグアムの直線距離は3406㎞だから、余裕で届くと思われる。(実際は直線移動をしない。後述)グアムの位置はピンと来ないかもしれないが、フィリピンのすぐ東である。 グアムに向けて発射すると、ミサイルは日本の九州地方上空を通過する。これは日本本土は勿論、沖縄、フィリピンを射程範囲に収めていることを示す。

このロケット並みの速度の飛翔体をどうやって撃ち落とすのか?そもそもICBMとはどんな仕組みなのか?

こちらを参考にさせていただきましたこちらも参考にさせていただきました

ICBMとは放物線落下ミサイルである。ボールを45度~60度の角度で上方に投げるのと同じような軌道を描く。

ICBMは大気圏を突破し、再突入する。通常の戦闘機の誘導ミサイルより、精度は格段に悪い。上記のサイトによると、大気圏再突入時の高熱により、細菌兵器(断熱装置がないと熱で死滅する)や事例の少ない化学兵器は使用されないと思われる。

通常弾頭はその精度の悪さから使用されないと考えてよい。アメリカの最新の弾道ミサイルでも目標地点100m圏内に落とす確率は50%ほどであり、北朝鮮のミサイルは目標3km圏内に落とす確率が50%ほどであるという。

核弾頭を使用した場合、皆さんご存じの広島型爆弾の場合、直径20㎞圏内の人間が死滅する。例え、3kmずれても全く効果には問題がない。一帯地域は放射性物質の長い半減期の間汚染される。

どうやって撃ち落とすかについては、PAC3やTHAADが有名である。
韓国で配備されているTHAADはICBMが大気圏外にいるところ、つまり再突入時を狙ったミサイルである。PAC3が高度の低い迎撃ミサイルであるのに対し、THAADは高度が高い。しかし、命中率は不明である。弾道ミサイルを迎撃した実績がないためだと思われる。

 

いずれも、弾道ミサイルの弾頭にMIRV機構がないと仮定した場合の戦略である。現時点で無いとしても、搭載されるのは時間の問題である。MIRV機構については下図を参考にされたい。

 

MIRVの弾道軌道イメージ
A:第一段ロケット B:第二段ロケット C:第三弾ロケット D:MIRV 集合体 E:フェアリング
1.発射 2.第一段ロケットとフェアリングの切り離し 3.第二段ロケットの切り離し 4:第三弾ロケットの切り離し 5.飛行経路を最終調整 6.弾頭の切り離し 7.弾頭はそれぞれの目標に向かう 8.着弾 WikiPediaより。