今年の流行色と二大政党制及びテレビ番組とラーメン店

1.コーディネーションゲーム

世間で流行する色は、実は2年前に決まっている。主要国10数か国によるインターカラーという組織である。

Wikipedia には、

国際流行色委員会(インターカラ―)で選んだファッションに用いるのことだと誤解されることがある。

とあるが、実質的にファッションに用いる色になっている。人は人と同じ行動をする傾向にあるため、トレンドをあらかじめ決めておき、赤が流行る年の前年に、赤を基調としたドレスや靴のショーを行うことで、流行に乗り遅れたくない人々を操っているのである。これはコーディネーションゲームの一種であり(いわばカラーコーディネーションゲームである)、ファッション業界が、購買者が去年と同じ服を着ないようにするための機構である。

上記はコーディネーションゲームの好例であるが、残業が当たり前の職場や、生徒が質問をしない授業風景、その他バイトや部活の悪い風習だが、昔からそうであるからだとか、破ると空気を読めないイタイやつになるからという理由で、ガチガチの固体のような状態になって変化がおきにくくなっている状態は悪い均衡状態である。

2.ホテリングゲーム

悪いとは言えないが、あまりよくない均衡状態として、海の店の出店の問題がある。

砂浜が100mとし、海の店が2店あるとすると、どのように出店するか?

②は不便であるし、経験的にそんな配置はなさそうである。③も同様に不便であるし、同じ店が同じ位置にあるのは、消費者にとってあまり意味がない。①がよさそうである。両側端と中央から25mの距離に2店舗あれば、消費者にとって利便性が高い。しかし、結果として2店は”合理的な判断をすれば”③の位置に出店する。

最初に左端から25mの位置にA店があったとすると、合理的なB店はすぐ右隣に出店する。右端から75mのテリトリーを得ることができるからである。合理的なA店はB店のすぐ右隣りに出店する。B店はすぐ右に・・・のくりかえしで結局中央に収まる。

これと同様の例として、二大政党制がある。日本では、二大政党制が現在なくなってしまったが、アメリカなどの国は保守と革新の2大政党がある。(アメリカでは民主党と共和党)だいたい、保守か革新よりの政党なのだが、多数の票をえるために、大体同じマニフェストを掲げて、政策は微差になり、どっちも似たような政策ではないか。となるのは実は自然である。テレビ番組も同様で、クイズが流行ればクイズ番組、お笑いが流行ればお笑い番組をやる。同じ時間帯に同じようなワイドショー番組ニュース番組、B級グルメ、スズメバチ駆除、万引きGメンが流れるのはこのためである。

昔、ダウンタウンのごっつええ感じという尖ったコント番組があったが、視聴率が取れない理由で終わってしまった。すべての人に好かれる番組というのは、得てしてつまらないものである。ラーメン屋や牛丼屋が駅前に集中する理由は、これらの例にあてはまる。機能集中しすぎて、国の心臓がむき出しになっている東京も同じ理由からであろう。