男性はエースで4番、サッカー部のキャプテンばかりではない。二軍やベンチの人間の上にそれらの人々がいる。ピラミッド低層部の人間の中には誰にも愛されずに一生を終える人間も少なくないはずである。
かといってバブル期でもない格差社会の現在、貧乏人が101回もプロポーズすることはナンセンスである。(不倫で炎上するのは、結婚もできない貧乏人が多いからである。)
政治が悪いとするのもまた無意味である。美しくない狩猟能力の低い個体は死んでゆくのが動物の自然な流れである。
人間にあって動物にはない厄介な贈り物が知性であり、絶望である。絶望した人間は動物より長い時間、知性が生み出した自らの幻影にさいなまれ続けて死ぬ。人間の知性など幻覚を生むだけのものであるのに、その中途半端な知性が生み出した幻影に人は殺されるのだ。幻影を殺すのは幻覚だけであり、幻影を殺しうる幻覚を得るには大金が必要である。