ついに悪竜と相対したシルバー
今度は必殺技をたずさえて
シルバーはアイアンに尋ねた。
どうして人間を殺したのか。
アイアンは素直に答えた。
殺されたくなかったから
ドラゴンになったのに殺されたくないのはどういうことか?
アイアンは静かに笑った。
それは人間と変わらなかったんだ。力を求めても心は変わらなかった。
シルバーは悪竜を殺す意味がわからなくなってしまった。
ゴルドもシルバーも殺人鬼とかわらず、
アイアンは殺人鬼を倒しただけ。
アイアンはここが正念場だとしっていた。
死に場所だとわかっていた。
シルバーに手心を加えられてはたまらない。
悪逆非道の人間たちに捕らえられては何をされるかわからない。
アイアンはシルバーに襲い掛かった。
シルバーは雷光発火の波動剣を使った。
波動剣が眉間にささる。避ける皮膚に広がる雷光発火の波動。
今度は逃がさなかった。アイアンの肉に波動剣が絶え間なく響き渡る。
絶叫するドラゴン。シルバーは頭が割れそうだった。
ドラゴンは骨になった。シルバーの心はまた乾いた。