炎上芸人とSNS

安田大サーカスの“クロちゃん”は完全な道化を演じているので、サービス精神を感じるが、キングコングの西野の3億円借金騒動は彼の病を感じさせる。

貯金が全くないのに3億円の融資は通らないのはさておき、彼はSNSの病にかかっているのではなかろうか。こんなに才能があるのだから、認めてほしい、認めてくれるに違いないというのはわかるが度を超えている。注目を集めたいがためにする彼の行動は子供が泣きわめいているのと変わらず、美術館を建てるならば作品をもっと公開するべきではないのか。彼の行動が仮にボランティア活動の一環だとしても、ファンから徴収するならば政治家の箱モノ行政となんらかわりがない。彼が公言する300万人のファンから100円ずつ徴収したとしても、地元の人間は美術館へ足を運ばないだろう。
(追記:彼は翌日謝罪した。ディズニーを超えるならば軽率な行動を慎むことは勿論、謝罪するべきではなかった。新進気鋭が謝罪する文化の一翼を担うことになる。)

ところでFacebookの対応の遅れは、MMO黎明期のガンホーやNEXONの対応に似ている。ユーザーの不正ハックに対して、ガンホーやNEXONは一切返金をしないばかりか、対策すらしなかった。FACEBOOKは個人情報の集まりなので、オンラインゲームより質が悪いのだが、警鐘を鳴らしているにも関わらずあらゆる質問に答えていきたいなどと対応が後手に回っている。

 

 

嘘つき村の限界

ニコニコ動画にビートたけしが出演した時に『情報が多すぎてどれが本当かわかりません。何を信じたらよいですか』という質問をユーザーが投げかけていた。ビートたけしの回答は『街の人がこそこそしゃべっているのが本当だ』というものだった。

全員が合理性を求めた場合、全員嘘をつくようになる。本当のことを言っても得をしないからである。そういう意味ではツイッターは、裏アカウントを含めて何の意味もない愚痴をいう掲示板になり、インスタグラムやフェイスブックは個人の営業活動になる。情報化社会とは世界全体が繋がる夢のような話ではなく、政府から貧民まで全員の嘘が見える社会であり、「沈黙は金、雄弁は銀」という格言を実証することになった(元々は銀のほうが価値が高かったようだが)。

日大の一件は、集団の(この場合は大学の)腐敗構造を明らかにした。ピラミッド上位部分が不正をすると、一番上は変わらず、その下が腐敗していく。これは政府にも企業にもクラブ活動にも家族にも同じことが言える。日大の理事長は辞めないのではなく、日大の構造上辞めれないのだ。ピラミッド上位が無くなると、資本が無くなり指令系統を失うため、それはもう日本大学ではない。皮肉にも日大の一件が日本の構造のメタファーになっている。

魔女狩り記者会見 

5月22日午後3時 ラフプレーをした日大選手の記者会見が行われた。
彼はこの時点では犯罪者ではないし、芸能人でもない。もっとひどい傷害を起こした犯罪者もこのような記者会見は行われない。気になったのは、記者の質問が若い選手の人権や刑事訴訟になるかもしれない今後を一切無視し、質問しなくても分かる程度の低いものであることと、カメラに記者の顔が映らない点である。

『今振り返ったら、あの時のラフプレーをしたと思いますか?』などという質問はただ選手を傷つけるだけの時間の無駄な質問である。国民も馬鹿ではないから、『なぜ質問する側は一切傷つかないのか』というワイドショーの記者が一方的に人を傷つけている問題と、このような記者会見の後味の悪さに気づくはずである。

今が火山の噴火中、あるいは膿を出している最中であれば、溶岩が冷たく固まり、膿が出尽くせばこのような会見も少なくなるのだろうか。あるいは、キリストの時代も石打ち死刑場に石を持つ人や見物人が集まったというから、人間の本質は古代からずっと変わらないのかもしれない。

八方塞がり


©ロイター

韓国の文大統領は、6月に開催予定の米朝首脳会談に「仲介役」を果たす考えであることを明らかにした。

北朝鮮は中国の支援を受けているという噂がある。北朝鮮の急な心変わりを鑑みると、この噂の信憑性は高い。もとより北は韓国のことなど信用してはいないし、核を廃棄する気などさらさらない。アメリカの核査察受け入れなど受けるはずがないのに、アメリカは強硬姿勢である。アメリカ側としては、強いアメリカを内外にアピールする必要があるため、穏和策はとれない。中国側としては、国際世論が”北の核廃棄”すなわち、”アメリカ寄り”に傾くとあまりよくないし、中国の尖兵である北朝鮮を南北統一されてはまずいと考えた。さらに、アメリカのイスラエルへの支援でアメリカへのイスラム圏の支持が下がったのも見計らったのかもしれない。文大統領の勇み足綱渡り大根ダンスが結果的に自爆へのカウントダウンとなった。

この局面を打開したならば、文大統領は本物である。北の心変わり、風向きの変化をよめず、定例とはいえ米韓軍事演習をしてしまった失態は大きい。ノーベル平和賞か、韓国人による死刑執行のどちらかの綱渡りである。

今の流れとしては北は核廃棄しないし、中国側に歩み寄る。中国は韓国よりも先に北を操作する。アメリカは強硬姿勢を崩さない。前の発言をコロコロ変える韓国はどうとも動けるが今度はどちらに転ぶのか。